インフルエンザが流行しています
受験生がいる家庭や、高齢者のいる家庭では感染の予防対策をされていることと思います
ここでは一般的な手洗いやうがい意外にできるインフルエンザの予防について
情報を提供したいと思います
✔️インフルエンザ撃退法3選とは
①上咽頭ケア、②睡眠を6時間以上取る
③蛋白・亜鉛・ビタミンCとる
✔️この記事はこんな方に読んでもらいたい
- 高齢者や受験生がいてインフルエンザに感染しないようにしたい
- インフルエンザの予防接種をしてないから感染しないか心配
- 慢性腎臓病や持病がありインフルエンザの感染の予防をしっかりしたい
✔️予防接種以外のインフルエンザの予防対策がないかなど以下の疑問に答えます
- 徹底した予防がしたいけど手洗い、うがい、マスク以外に対策はない?
- 予防接種が最強の予防法ですか?
- 持病や慢性腎臓病があるけど、感染リスクは高い?
こんな疑問を抱いている方に読んでもらいたい記事です
✔️早速、質問の答えからまず述べます
- 上咽頭のケアと首を温めよう
- 予防接種をしていても睡眠不足や感染対策をしていないと感染をします
- 免疫機能の低下があり感染リスクは高いです
✔️この記事を読むことでわかること
本記事ではインフルエンザの徹底した感染予防法が何かや、
慢性腎臓病がある方の感染リスクが高い理由について理解することができます
✔️本記事を書いている私の説明
この記事を書いている私は、慢性腎臓病の患者様15年以上みていて、腎臓専門医と透析専門医として診療に当たっています。また、内科医としても感染症含め一般内科の治療にも従事してきています
では、早速インフルエンザ感染予防についてお話をしていきます
- 1手洗い、うがい、マスク以外の感染対策は?
- 1−1| 上咽頭とはどこで何をしているか
- 1-2-1|鼻呼吸を習慣づける
- 1-2-2| 鼻呼吸に慣れるためのトレーニング かにゆで体操
- 1-2-3| 寝るときは口閉じテープを使う
- 1-3| 人混みから戻ったら鼻うがいをしよう
- 1-4 |首を温めよう
- 2、予防接種が最強の予防?
- 2-1| ワクチンと睡眠時間に関しての論文は多く発表されています
- 2−2| 睡眠不足による引き起こされるリスク
- 3、持病や慢性腎臓病があるけど、感染リスクは高い?
- 3−1| インフルエンザ感染症のリスクが高い人はどんな人?
- 3-2| 慢性腎臓病があるとなぜ感染症のリスクは上がる?
- 3-3 |慢性腎臓病があるとなぜ免疫力が低下するのか
- 3−4| 感染症対策(インフルエンザなど)でできること
- 3-5 | インフルエンザを食事で予防しよう!大切な栄養素3戦
- 3-5-1| 蛋白質
- 3-5-2| 亜鉛
- 3-5-3| ビタミンC
- まとめ
1手洗い、うがい、マスク以外の感染対策は?
答え👉上咽頭のケアと首を温めるべし
1−1| 上咽頭とはどこで何をしているか
上咽頭とは鼻の奥の突き当たりで、喉の上の部分が上咽頭にあたります
下の赤いところが上咽頭にあたります
鼻から吸った空気が入る場所で、埃やウィルス、細菌などが体に侵入しないように粘液が出たり、免疫細胞が活動すしていま
1-2-1|鼻呼吸を習慣づける
気づくと口呼吸をしている人が増えています
理由は花粉症の方が増えて鼻詰まりやスマホをみる姿勢の影響で
口が開きやすくなっています
✔️鼻呼吸のメリットとは
鼻の中は加湿や鼻毛があることで、ウィルスや細菌の侵入をブロックしてくれます。
口呼吸はその効果がありません。
鼻呼吸を意識する方法を伝授!
舌の先が上顎につくようにすると口が自然と閉じます
あなたは口呼吸ではないですか?
以下のどれか当てはまっていたら要注意!
- 舌を見ると側面に歯形がつく
- 舌の先が歯があたりギザギザになている
こんなイメージです
1-2-2| 鼻呼吸に慣れるためのトレーニング かにゆで体操
舌の位置を押し上げる習慣を作る
そこでおすすめが「カニゆで体操!」です
これは、私の恩師である堀田先生が考案されました
(私自身、6年ほど堀田先生と一緒にお仕事をしております。今も最新情報提供していただいてます)
堀田先生はIgA腎症に扁桃腺摘出とステロイドパルス療法を組み合わせる治療を
この世に生み出した先生です✨✨
上咽頭と感染や免疫について研究を積み重ねていらっしゃいます
カニゆで体操をここで紹介します
ESSE onlineより画像引用しています
ぜひ、慢性腎臓病や高齢者の方など感染リスクが高い方は実践してほしいです
口呼吸を治して、感染予防を実践しましょう!
1-2-3| 寝るときは口閉じテープを使う
睡眠中に口が開いていると、上咽頭の炎症を起こしやすくなります
朝、口がカラカラになる方はぜひ口閉じテープ試してみてください
口閉じテープ商品化されていますいます
ドラッグストアなどでも購入可能です
1-3| 人混みから戻ったら鼻うがいをしよう
生理食塩水を鼻に入れて口から出して、上咽頭を洗う方法です。
上咽頭にあるウィルスや細菌の感染を防げます
花粉症がある方は、鼻うがいで花粉を洗い流せます
✔️これは私も医師の夫も実践しています
確実に効果があります。これは本当の話です。コロナがまだ流行っていた昨年の夏、食事会から戻ってきて、鼻うがいをした夫はコロナにならず、鼻うがいをしなかった私はコロナになりました・・・。
鼻を洗うなんて考えただけで痛くないの?
と思うと思います
もちろん水道水で洗うと痛くなります
痛みがないように調整された生理食塩水を作るか
ドラッグストアやネット通販で鼻うがいキットが買えます
私は小林製薬からの鼻うがいハナノアを使っています
他にアタバイオかのミサトールリノローション
ニールメッドのサイナスリンス スターターキット
があります
実際私が使っている鼻うがい紹介しておきます
しみないですし、簡単にできます。
1-4 |首を温めよう
上咽頭は冷えに弱いため、温めて血行をよくすることが大切。
温めると頭痛が改善したり、首の筋肉を温めて体の緊張をほぐせます
首湯たんぽグッズも白元アースや花王(めぐリズム)から出ています
こちらも私が寝る前使っていて、リラックス効果があり、肩こりの解消にもなります
2、予防接種が最強の予防?
予防接種をしていてもインフルエンザには感染をします
実は、睡眠不足がワクチンの効果を弱らせる影響があることがわかっています
2-1| ワクチンと睡眠時間に関しての論文は多く発表されています
発表されている論文の内容を簡単にいくつか紹介します
- ワクチン接種時に睡眠不足だと効果が低い
- 睡眠時間が短いほど、ワクチン接種後1か月と4か月でインフルエンザワクチンに対する抗体が少ない
- 不眠症の人はワクチン接種後の抗体価が低い
など、予防接種時やその後の睡眠不足はワクチンの効果を弱めるようです
Taylor DJ, et al.Behav Sleep Med. 2017. Jul-Aug;15(4):270–87.
Prather AA, et al. Int J Behav Med. 2021. Feb;28(1):151–8.
Spiegel K, etnal.JAMA. 2002. Sep;288(12):1471–2.
2−2| 睡眠不足による引き起こされるリスク
睡眠は免疫機能を強くし、感染や炎症反応に対して自分の体の防御機能を高めます
つまり睡眠不足になると以下の病気のリスクが高まることになります
- 心血管の病気
- 糖尿病
- 腫瘍
- 自己免疫疾患、
- 神経変性疾患
- 感染性リスク増加
報告論文 Sergio Garbarino , et al.Communications Biology 18 November 2021.Nov 18(4): 1304
インフルエンザ予防は睡眠時間確保はとても大切です
3、持病や慢性腎臓病があるけど、感染リスクは高い?
3−1| インフルエンザ感染症のリスクが高い人はどんな人?
- 慢性的な呼吸器系の疾患(閉塞性肺疾患など)
- 慢性腎臓病の方
- 糖尿病がある方
- ステロイドなどの免疫抑制剤内服中の方
3-2| 慢性腎臓病があるとなぜ感染症のリスクは上がる?
答え👉👉上がります
- 65歳以上の慢性腎臓病の方は、感染症のリスクは3倍です
- eGFR(腎機能を表す数字)が低下するほど死亡率も上がります
- CKD(慢性腎臓病)ステージ3以上の方は感染症リスクが高くなる報告もあります
参考文献 Ishigami J, Matsushita K : Clinical epidemiology of infectious disease among patients with chronic kidney disease. Clin Exp Nephrol 23 : 437―447, 2019
3-3 |慢性腎臓病があるとなぜ免疫力が低下するのか
慢性腎臓病によりリンパ球の機能が低下するから
高齢や糖尿病、動脈硬化などがさらに免疫反応を低下させてしまうから
などが挙げられます
3−4| 感染症対策(インフルエンザなど)でできること
- 人が多いところでは不織布マスクをする
- 手洗い、うがい、できれば鼻うがいを行う
- 首を温める
- 睡眠時間を6時間以上確保する
- 部屋を加湿する(湿度50−60%)
3-5 | インフルエンザを食事で予防しよう!大切な栄養素3戦
- 蛋白質をしっかりとる
- 亜鉛も忘れず
- ビタミンCはかぜ予防で大切
3-5-1| 蛋白質
免疫を司る抗体はタンパク質からできています
蛋白質が不足すると風邪をひきやすくなります
タンパク質だけではなく、バランス良くとることが大切です
ただし、慢性腎臓病で蛋白制限を受けている方は、決められた量を守ってください
3-5-2| 亜鉛
亜鉛の効果は以下の通り
- DNAやタンパク質の合成をし体を作る大切な栄養素
- 視力、聴力、性ホルモン、免疫力のコントロールをします
現代人は亜鉛の摂取量が不足していると言われています
亜鉛多く含まれている食べ物
牡蠣、ホタテ、牛肉、カシューナッツ、アーモンド、全粒粉パン、玄米、そばなど
レモンを添えて、ビタミンCやクエン酸と一緒に取ると吸収アップします
3-5-3| ビタミンC
作用と特徴です
- 抗酸化作用をもち、水に溶けやすいビタミンです
- 体内に侵入したウイルス を撃退します
- 免疫力を高める効果あります
- がんの予防にも効果あります
- 野菜、芋類、果物に多く含まれます。
まとめ
- インフルエンザの予防を徹底したい方に、鼻うがいや首を温める、睡眠時間確保をお勧めします
- 睡眠時間が少ないと予防接種をしていても効果が減弱をします
- しっかり食事を取ることも感染予防には大切です
- 慢性腎臓病があるとインフルエンザの感染や重症化リスクが高くなります
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